廃棄物保管時の無線発火監視
廃棄物保管時の無線発火監視
運用状況
環境省の統計によると一般廃棄物のリサイクル率は近年上昇している。しかし、その一方で廃棄物の処理やリサイクル工程では様々な火災や爆発が発生している。特に廃棄物から製造されるRDF、RPFのような固形燃料は、管理廃棄物処理法により保管から搬出までの温度記録が義務付けられており廃棄物保管時の温度監視が求められている。本体では廃棄物の一貫処理を行っており、その際の積替保管時の発火監視を行う。送信器(MD8003-T00:T熱電対仕様・電池式)を廃棄物を入れたフレコンバック1袋につき1台、計50台設置しMD8000に接続したセンサを挿入し温度監視を行っている。中継器を4台設置し、受信器を接続したPCまでデータを無線送信している。無線の電波状況や電池残量の確認、収録間隔や警報の設定、トレンドグラフの作成等、専用のアプリケーションソフトを使って、確認、操作ができる。
警報判定時には、受信器の接点出力を使って受信器に接続した警報ブザーで社内に異常を知らせる。また、アプリケーションソフトから登録した携帯電話にメール通報を行う。
採用の決め手
ワイヤレスウォッチャMD8000シリーズは無線ロガーの為、従来の温度計のように温度計測の為に定期的に現場へ足を運ぶ手間が掛からない。また、設置に配線工事が不要で機器の取り外しや増設が容易な為用途に適しており、費用面でも安価となっている。