可視光、紫外線の吸収を使用した計測について

 

可視・紫外を使用したセンサについて

弊社のセンサとしては、紫外~可視領域(200~800nm)までの光を連続分光して、各種成分をインラインで瞬時に計測する「紫外・可視分光成分計」が有ります。
このセンサは、紫外発光用の重水素ランプと、可視光用ランプを搭載し、ファイバを通して測定対象に照射し、その反射光を再度ファイバを通して集光し、光を連続分光し、1次元CCD素子で波長毎に吸光度を計測します。
計測の応答スピードは高速仕様となっており、インライン測定が可能となっています。
※紫外・可視分光成分計の内部構造図はこちらから

可視・紫外の特徴

光の発生について

物体の温度に分子や原子が振動する事で電荷が振動し、て電磁波が発生します。600℃以下は赤外線、それ以上は可視光(温度が高くなるにつれ赤、橙、黄、白に変わる)が発生します。

原子内の電子の軌道変動による発生

赤外線の吸収は前項に示したように原子や分子の振動の共振により吸収が起こりますが、それより短い可視光、紫外線は、原子内の電子の軌道位置の変動にて可視光や、紫外線が発生します。
原子内では、その元素に応じ決まった数の電子が、決まった軌道を運動していますが、外部からの刺激(紫外線、X線、プラズマ等)により電子が下(内側)の軌道から上の軌道(外側)に移った(励起した)後に、また元の下の軌道(内側)に移る際にエネルギーを放射します。これが光(紫外線)となります。
これは例えば花火(金属の炎色反応)や、オーロラ、蛍光灯などがこの光です。
※可視光、紫外線の吸収・発光原理の更に詳細(原子核、電子軌道、等)はこちらから