Chapter 1

医薬品では、なぜ温湿度管理が必要なのか

医薬品は、製品ごとに定められた保管条件や使用期限などを前提として 品質が管理されています。 そのため、保管・製造・物流の環境が 想定された条件から外れていないかを確認することが重要です。

温度や湿度は、医薬品の種類や包装形態などによって 品質へ影響する要因となるため、 対象となる製品に応じた環境管理が必要になります。

医薬品の保管条件は一律ではありません。 承認内容、製品情報、社内の品質管理基準などを確認し、 それぞれに必要な温度・湿度条件を設定することが基本です。

Chapter 2

保管条件を「確認できる状態」にする

温度管理で重要なのは、 設定温度を決めることだけではありません。 実際にその場所がどのような環境になっていたのかを、 後から確認できる状態にしておくことも重要です。

現在の状態を見る

現在の温度・湿度を確認し、 管理条件から外れていないかを把握します。

履歴を残す

時系列データを保存しておくことで、 過去の環境状態を確認できます。

通知异常

上限・下限などの条件を設定し、 逸脱時に担当者へ知らせる仕組みを構築します。

必要な対応につなげる

異常が分かった後に、 対象製品や保管場所の確認など、 自社の手順に沿った対応へ移れるようにします。

Chapter 3

無線温湿度モニタリングとは?

無線温湿度モニタリングは、 複数の場所に配置した温湿度ロガーなどから 測定データを無線で集め、 受信器や監視システムでまとめて確認する仕組みです。

配線工事が難しい倉庫や保管エリアでも、 無線を利用することで 測定ポイントを分散して設置しやすくなります。

無線であること自体が目的ではありません。 重要なのは、 必要な場所から測定データを安定して収集し、 記録・監視・警報までつなげることです。

Chapter 4

無線温湿度モニタリングにするメリット

多点監視しやすい

倉庫、保管庫、冷蔵設備、製造エリアなどに センサ・ロガーを分散配置し、 複数ポイントをまとめて監視できます。

易于减少布线

すべての測定点を有線で接続する必要がなくなり、 設置場所の選択肢を広げられる場合があります。

異常を早く把握しやすい

監視画面や警報機能を組み合わせることで、 管理条件から外れた状態を把握しやすくなります。

データを一元管理しやすい

複数の測定ポイントから集めたデータを 一つのシステムで管理し、 履歴や帳票に活用できます。

Chapter 5

医薬品の温湿度モニタリングはどこで使う?

医薬品倉庫の温湿度モニタリング

医薬品倉庫・保管庫

保管場所ごとの温度・湿度を継続的に確認し、 管理条件からの逸脱を把握します。

医薬品輸送車両の温湿度管理

运输物流

輸送中の温度環境を記録し、 移動中の状態を後から確認できるようにします。

冷蔵・冷凍設備の温湿度監視

冷藏冷冻设备

温度変化を継続的に監視し、 設定条件からの逸脱を把握します。

医薬品製造現場の温湿度監視

製造・試験環境

製造エリアや試験環境などで、 必要な温湿度条件を継続的に確認します。

Chapter 6

無線温湿度モニタリングの基本構成

無線温湿度モニタリングでは、 測定ポイントに設置したロガーからデータを収集し、 受信器を経由してPCなどで監視する構成が基本です。

1. 温湿度ロガー

保管庫や倉庫などの監視ポイントに設置し、 温度・湿度を測定・記録します。

2. 無線通信

ロガーで収集したデータを 無線で受信器へ送信します。

3. 受信器

複数ロガーのデータを受信し、 PCや上位システムへ渡します。

4. 監視・記録システム

温湿度の現在値、トレンド、警報、 履歴などをまとめて管理します。

チノーのMZシリーズでは、 ロガーと受信器間の920MHz帯無線通信に加え、 受信器側で有線LAN、無線LAN、LTE通信などを利用できます。 システム規模や設置条件に応じて構成を検討できます。

Chapter 7

チノーのMZシリーズによる構成例

チノーのリアルタイム無線ロガーMZシリーズは、 分散配置したロガーから温度・湿度などのデータを無線で収集し、 受信器を介してPCなどで一元管理するためのシステムです。

多様な測定項目

温度、湿度、電圧、パルスなど、 用途に応じたデータ収集に対応します。

920MHz帯の無線通信

ロガーと受信器の通信には 920MHz帯の特定小電力無線を使用しています。 長距離通信モードではLoRa方式を利用できます。

有線・無線LAN・LTE

受信器側は有線LAN、無線LAN、LTE通信に対応し、 設置環境やシステム構成に合わせて接続方法を検討できます。

多点監視・データ管理

複数のロガーから収集したデータをまとめて監視し、 トレンドや警報などを確認できます。

現在のMZシリーズでは、 温湿度を含む各種測定データをロガーから収集し、 受信器を通じてPCアプリケーションやブラウザなどで 管理する構成が用意されています。

複数拠点のデータをまとめて管理する場合には、 CHINO Cloudを利用する構成も検討できます。

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Chapter 8

GMP・GDP・CSV・Part 11を考えるときの注意点

医薬品分野では、 GMP、GDP、CSV、FDA 21 CFR Part 11など、 品質管理やコンピュータ化システムに関係する 要求事項・ガイドラインが登場します。

ただし、 「温湿度監視システムを導入すれば薬機法やGMPに準拠できる」 という単純な関係ではありません。

主题 温湿度モニタリングとの関係
GMP 医薬品の製造・品質管理の枠組み。 必要な環境条件を適切に管理し、 記録・品質保証につなげます。
GDP 医薬品流通における品質管理の考え方。 輸送・保管中の温度管理などが重要になります。
CSV コンピュータ化システムが 意図した用途に対して適切に機能することを 確認・記録する考え方です。
FDA 21 CFR Part 11 FDA規制下の電子記録・電子署名に関する要件。 対象システムに必要な機能や管理方法を確認します。

必要な対応範囲は、 製品、工程、運用、記録の用途、 対象となる規制・品質基準によって異なります。 システム導入前に、品質保証部門やCSV担当者、 情報システム部門などと要求事項を整理することが重要です。

チノーの製品ラインアップでは、 医薬品製造・医療保管庫などを対象として、 FDA 21 CFR Part 11およびER/ES指針への対応をうたった MD8000向けセキュリティ機能付きデータ集録ソフトウェアも提供されています。 MZシリーズと必要な要求仕様が同じとは限らないため、 用途に応じたシステム選定が必要です。

Chapter 9

医薬品向け温湿度モニタリングシステムの選び方

确认项目 确认
対象場所 製造室、倉庫、冷蔵庫、冷凍庫、 輸送車両など
测量项目 温度だけか、 湿度も必要か
测量点数 要监控多少个位置,将来是否有可能添加?
记录周期 何分ごとに記録する必要があるか
警报 上限・下限、 通知方法、警報履歴
资料储存 保存期間、帳票、CSV出力、 バックアップ
校正 センサの校正方法、 周期、証明書の要件
CSV・Part 11等 対象となる規制・社内要求、 電子記録・アクセス管理など
通信 無線範囲、 既存ネットワーク、 LTE利用の可否など

FAQ

医薬品の温湿度モニタリングについてよくある質問

医薬品はすべて同じ温度・湿度で管理すればよいですか?

いいえ。 医薬品ごとに保管条件が異なるため、 対象製品の承認内容や製品情報、 自社の品質管理基準を確認してください。

温度だけでなく湿度も監視する必要がありますか?

必要性は対象となる医薬品、 包装形態、保管環境などによって異なります。 必要な管理項目を確認したうえで測定項目を決めます。

用无线监视的优点是什么?

複数の測定ポイントへロガーを分散配置しやすく、 配線を減らせる場合があります。 倉庫や保管エリアのように配線工事が難しい場所で 有効な選択肢になります。

無線ならどこでも使えますか?

いいえ。 建物構造、金属設備、距離、 周囲の電波環境などによって通信状態は変わります。 実際の設置環境で通信状態を確認することが重要です。

MZシリーズは医薬品用途に使えますか?

MZシリーズは、 温湿度などのデータを無線収集して監視する用途に利用できます。 一方で、必要な規制対応や品質システム上の要件は 運用によって異なるため、 導入前に必要な仕様を確認することが重要です。

GMPやGDPに対応したシステムを選べますか?

対応すべき範囲は対象工程や社内品質システムによって異なります。 必要な記録、アクセス管理、監査証跡、 CSVなどの要求事項を整理したうえで、 適切な構成を選定します。

Part 11対応が必要な場合はどうすればよいですか?

対象となる電子記録・電子署名や運用要件を確認し、 それに対応できるシステム構成を検討します。 チノーではMD8000向けに Part 11・ER/ES対応をうたったセキュリティ機能付き データ集録ソフトウェアも用意しています。

总结

医薬品の温湿度管理は「測る」から「確認できる仕組み」へ

医薬品の温湿度管理では、 対象となる製品に必要な保管条件を確認し、 その条件を維持できているかを継続的に把握することが重要です。

温湿度モニタリングを導入すると、 測定データの自動収集、 履歴保存、警報、トレンド確認などを通じて、 温湿度管理を仕組み化しやすくなります。

無線方式を利用すれば、 倉庫や保管庫など複数の測定ポイントへ センサ・ロガーを配置しやすくなります。 一方で、通信環境、校正、データ保存、 品質保証、CSVやPart 11など、 現場の要求事項まで含めてシステムを選ぶことが重要です。

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保管場所、測定点数、温度・湿度条件、 警報、データ保存、無線通信など、 現場の条件に合わせて構成をご相談いただけます。

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